家計簿をつけ始めると、意外と迷うのが「いつからいつまでを1カ月にするか」です。
1日から月末までにするのか、給料日から次の給料日の前日までにするのか。
どちらでも家計管理はできますが、見たい数字によって使いやすい締め日は変わります。
迷ったら月末締め、給料日を基準に予算管理したいなら給料日前日締めと考えるとシンプルです。
この記事では、家計簿の締め日の決め方から、月末締め・給料日締めの違い、クレジットカードや夫婦で給料日が違う場合の扱いまで紹介します。
家計簿の締め日はいつがいい?
家計簿の締め日に、すべての家庭へ共通する正解はありません。
代表的なのは、次の2つです。
- 1日から月末までを1カ月にする
- 給料日から次の給料日の前日までを1カ月にする
例えば、給料日が毎月25日なら、給料日基準では25日から翌月24日までを1カ月として管理します。
一方、月末締めなら給料日に関係なく、毎月1日から末日までです。
どちらを選んでも、収入と支出を把握できれば問題ありません。
迷ったら月末締めでOK
特にこだわりがないなら、1日から月末までで区切る方法がわかりやすいでしょう。
カレンダーと家計簿の期間が一致するため、「9月の食費」「10月の電気代」のように月単位で比較しやすくなります。
前年同月との比較もしやすいのがメリットです。
また、共働きで給料日が違う家庭でも、どちらか一方の給料日に合わせる必要がありません。
給料日前に苦しくなるなら給料日基準
「給料が入ってから次の給料日まで、あといくら使えるのか」を重視するなら給料日基準が向いています。
例えば25日に給料が入り、翌月24日までそのお金で生活すると考えれば、収入と生活費をひとまとまりにできます。
給料日の直後に使いすぎて、次の給料日前になると財布が苦しくなりやすい人にもわかりやすい方法です。
大切なのは、一般的な正解を探すより、自分が家計簿で何を確認したいのかを決めることです。
月末締めのメリット
月末締めは、毎月1日から末日までを家計簿の1カ月とする方法です。
最も直感的で、家計簿をシンプルに管理したい人に向いています。
カレンダーと一致する
一番のメリットは、「9月」といえば9月1日から9月30日までになることです。
家計簿を見るときも、カレンダー上の月とずれません。
「この外食は9月分?10月分?」と考える必要がないため、日付を見ればすぐ判断できます。
毎月の比較がしやすい
食費、水道光熱費、日用品費などを月ごとに比較したい場合にも向いています。
例えば、8月と9月の電気代を比較する。
去年の12月と今年の12月の食費を比べる。
このような確認が簡単です。
年間の家計を振り返るときも、1月から12月までそのまま集計できます。
給料日が複数あっても使いやすい
共働きで夫が25日、妻が15日など、給料日が異なる家庭もあります。
この場合、給料日基準にすると「どちらの給料日に合わせる?」という問題が出てきます。
月末締めなら、収入日が複数あっても関係ありません。
入金された日に収入として記録し、支出はその月に使った分として管理できます。
給料と生活費がずれることもある
一方、月末締めでは給料日と家計簿の開始日が一致しない場合があります。
給料日が25日なら、9月25日に入った給料を使って10月の生活費を払う人も多いでしょう。
そのため、「9月の収入なのに実際には10月に使うお金」という感覚になります。
このずれが気になる人には、給料日基準のほうがわかりやすい場合があります。
給料日締めのメリット
給料日基準では、給料が入った日から次の給料日の前日までを1カ月として考えます。
例えば25日が給料日なら、25日から翌月24日までです。
一回の給料で使える金額がわかる
給料日基準の大きなメリットは、収入と支出を一つの期間にまとめやすいことです。
25日に25万円入ったら、その25万円から貯金や固定費を取り分け、翌月24日まで生活します。
「次の給料日まであといくら使えるか」を確認しやすくなります。
給料日前の残金を把握しやすい
毎月、給料日前になるとお金が足りなくなる人にも向いています。
月末締めの場合、給料日が月の途中にあると「今月の予算」と「次の給料まで使えるお金」が別々になります。
給料日基準なら、残りの日数と残り予算を同じ期間で見られます。
例えば給料日まで10日あり、生活費予算が1万円残っていれば、「1日平均1,000円程度」というように使うペースを考えやすくなります。
給料日が休日だと少しずれる
会社員の場合、給料日が土日や祝日と重なると前営業日などに振り込まれることがあります。
そのたびに家計簿の締め日まで動かすと管理が複雑です。
例えば「毎月24日締め・25日開始」と決めたなら、実際の給料振込日が一日前後しても、家計簿の期間は固定しておく方法があります。
数日のずれより、毎月同じルールで管理できることを優先したほうがわかりやすくなります。
収入日が複数あると使いにくい
共働き、副業、年金などで収入日が複数ある場合は、給料日基準が複雑になることがあります。
夫の給料日に合わせると妻の給料が途中で入り、妻に合わせれば今度は夫の給料が途中になります。
この場合は、無理に給料日に合わせず月末締めにしたほうがシンプルです。
クレジットカードはどう扱う?
家計簿の締め日を考えるとき、ややこしくなりやすいのがクレジットカードです。
カードには「利用した日」「カード会社の締め日」「銀行から引き落とされる日」があります。
この3つを全部家計簿に合わせようとすると、かなり複雑になります。
基本は使った日に記録する
家計簿では、クレジットカードを使った日に支出として記録するとわかりやすくなります。
例えば9月10日にスーパーで5,000円使ったなら、9月10日の食費5,000円です。
実際の引き落としが10月や11月になったとしても、買い物そのものは9月にしています。
こうしておけば、現金とカードで支払った食費を同じ期間で比較できます。
引き落とし日にもう一度支出にしない
カード利用時に5,000円を食費として記録し、銀行から引き落とされた日にさらに5,000円を「カード代」として記録すると、同じ支出を二重に計上してしまいます。
利用日に記録するなら、引き落とし日は口座間のお金の移動として扱います。
家計簿上の支出は増やしません。
カードの締め日に合わせなくてもいい
カード会社には独自の締め日がありますが、家計簿まで同じ日にする必要はありません。
複数のクレジットカードを使っていれば、締め日が違うこともあります。
さらに現金やコード決済も使えば、すべてを一つの日付へ合わせるのは難しくなります。
家計簿は月末か給料日を基準にし、カードは使った日で記録するほうがシンプルです。
口座残高は引き落とし予定も見る
ただし、家計簿で支出を記録したからといって、銀行口座からお金がすぐ減るわけではありません。
カードをたくさん使った月は、口座残高だけを見るとお金が余っているように感じることがあります。
カード利用額はすでに使ったお金として考え、今後の引き落としに必要な金額を口座へ残しておきましょう。
カード払いによる予算オーバーを防ぎたい場合は、毎月予算オーバーする原因と家計を予算内に収めるコツも参考になります。
自分に合う締め日の決め方
月末締めと給料日締めのどちらにするか迷ったら、家計簿で確認したい内容から決めます。
月ごとの支出を比較したい
食費や光熱費などを「今月はいくらだった?」と比較したいなら、月末締めがわかりやすいでしょう。
暦の月と一致するため、前年同月との比較にも向いています。
次の給料日までの予算を知りたい
「給料が入ってから次の給料まで、いくら使えるか」を重視するなら給料日基準が向いています。
一回の給料を一つの家計期間として考えられます。
給料日が複数ある
共働きや副業などで収入日が複数あるなら、月末締めのほうが管理しやすいケースが多くなります。
すべての収入日を家計簿の開始日に合わせることはできないためです。
迷って決められない
どちらでもよくて決められないなら、まず月末締めで始めて構いません。
1日から月末なら日付がわかりやすく、月ごとの比較もしやすいからです。
実際に数カ月使ってみて、「給料日からの残金がわかりにくい」と感じたら、その時点で変更できます。
最初から一生使う締め日を決める必要はありません。
夫婦で給料日が違う場合
共働き夫婦では、給料日が同じとは限りません。
夫は25日、妻は15日という家庭もあります。
この場合は、どちらか一方へ無理に合わせるより、家計全体の管理方法から決めるとわかりやすくなります。
家計をまとめるなら月末締め
夫婦の収入をまとめて家計管理しているなら、1日から月末までのほうがシンプルです。
15日に妻の給料、25日に夫の給料が入ったとしても、どちらもその月の収入として記録します。
支出も同じ期間で集計できます。
生活費だけ共同なら入金日を決める
家計用口座へ夫婦それぞれが一定額を入れる方式なら、給料日そのものより「家計口座へ入れる日」を基準にする方法があります。
例えば毎月月末までに家計費を入れ、翌月1日からそのお金で生活すると決めます。
夫婦それぞれの給料日は違っていても、家計の開始日は同じにできます。
個人のお金まで同じ締め日にしなくていい
家計全体は月末締めでも、夫婦それぞれの自由費まで同じ方法で管理する必要はありません。
夫は給料日基準、妻は月末基準でも構いません。
夫婦共通のお金だけ同じルールで把握できれば、個人のお金は自分が管理しやすい方法を使えます。
締め日を変えるときの注意点
今使っている締め日が合わないなら変更して構いません。
ただし、変更する月だけは集計期間が短くなったり長くなったりすることがあります。
途中の月は無理に比較しない
例えば、これまで月末締めだった家計簿を25日開始へ変更するとします。
切り替え月は、通常とは違う日数になる可能性があります。
その月の食費が少なくても、「節約できた」と単純には比較できません。
切り替え月は調整期間として考え、翌月から通常の比較を始めるとよいでしょう。
過去の家計簿を書き直さない
締め日を変更したからといって、過去1年分の家計簿を新しい期間へ計算し直す必要はありません。
過去は過去のルール、新しい月からは新しいルールで十分です。
古い数字を完璧にそろえるために何時間も使うより、これから管理しやすい方法を作るほうが家計には役立ちます。
頻繁に変えない
締め日は途中で変更できますが、毎月のように変えると比較が難しくなります。
一度決めたら、まず2〜3カ月程度は使ってみましょう。
給料日基準が合わないから月末へ変えるなど、明確な理由があるときに変更するくらいで十分です。
家計簿そのものが負担なら簡単にする
締め日を何度変えても家計簿が負担に感じるなら、問題は日付ではないかもしれません。
記録する項目が多すぎる、毎日つけようとしている、1円単位まで合わせようとしているなど、別の原因も考えられます。
その場合は、家計簿が続かない原因とめんどくさい人でも続けやすいコツも参考にしてみてください。
家計簿を締めたら確認すること
締め日を決める目的は、きれいに家計簿を終わらせることではありません。
1カ月のお金の使い方を確認し、次の月へつなげることです。
収入と支出の合計を見る
まず、その期間の収入と支出を確認します。
細かな数字より、「収入の範囲で生活できたか」を見ましょう。
収入より支出が多ければ、貯金を取り崩していることになります。
一番大きかった支出を見る
次に、どの項目へ多く使ったのか確認します。
食費が高かった、旅行で特別費が増えた、カードで買い物が多かったなど、大きな変化だけ見れば十分です。
すべての支出を細かく反省する必要はありません。
予算との差を見る
予算を決めている場合は、実際の支出との差を確認します。
予算を超えたからといって、すぐ失敗と考える必要はありません。
病院へ行った、家族の予定が変わったなど、必要な支出が増える月もあります。
毎月同じ項目だけ予算を超えているなら、その予算設定自体を見直しましょう。
来月変えることを一つ決める
家計簿を締めたら、「来月はこれだけ変える」というものを一つ決めます。
例えば、「外食を一回減らす」「使っていないサブスクを解約する」「週末に残り予算を見る」程度で構いません。
反省点を10個並べるより、一つだけ実行するほうが家計は変わりやすくなります。
お金の管理そのものが苦手な場合は、お金の管理ができない人の特徴とおすすめの管理方法も参考になります。
よくある質問
家計簿の締め日は月末と給料日のどちらがいい?
どちらでも構いません。
月ごとの支出を比較したいなら月末締め、給料が入ってから次の給料日までの予算を管理したいなら給料日基準がわかりやすいでしょう。
迷った場合は、まず月末締めから始めても問題ありません。
給料日が25日なら締め日はいつ?
給料日基準で管理するなら、一般的には24日を締め日として、25日から翌月24日までを一つの期間として考えます。
ただし、必ずこの方法にしなければならないわけではありません。
25日給料でも、1日から月末までで管理して構いません。
カードの締め日に家計簿を合わせる?
基本的には合わせなくても問題ありません。
カードの締め日ではなく、実際に買い物をした日に支出として記録すると家計を把握しやすくなります。
複数のカードを使っている場合も、この方法ならカードごとの締め日に振り回されません。
給料日が土日でずれたらどうする?
家計簿の開始日まで毎回変更する必要はありません。
例えば25日開始と決めているなら、給料が24日に振り込まれた月でも家計簿は25日開始のままにする方法があります。
毎月同じ期間で比較できることを優先しましょう。
夫婦で給料日が違うときは?
家計をまとめて管理するなら、1日から月末までにするとシンプルです。
また、夫婦が家計用口座へ一定額を入れる方式なら、毎月1日など共通の家計開始日を決める方法もあります。
ボーナスはどの月の収入にする?
シンプルに管理するなら、実際に入金された月の収入として記録して構いません。
ただし、ボーナスを通常の生活費へ混ぜると月ごとの収支が大きく変わるため、通常収入とは別に「ボーナス」として記録しておくとわかりやすくなります。
家計簿の締め日は途中で変えてもいい?
変えて構いません。
ただし、変更した月は集計期間の日数が通常と異なる場合があります。
その月だけは以前の月と単純比較せず、翌月以降から新しいルールで確認するとよいでしょう。
家計簿は毎月必ず締める必要がある?
必ずしも細かな締め作業は必要ありません。
支出総額と残高だけ確認する方法でも構いません。
重要なのは家計簿を完成させることではなく、今の使い方で家計が問題なく回っているか確認することです。
まとめ:見たい数字で締め日を決めよう
家計簿の締め日は、月末でも給料日基準でも問題ありません。
月ごとの支出を比較しやすくしたいなら、1日から月末まで。
給料が入ってから次の給料日までの予算を把握したいなら、給料日から次の給料日の前日までがわかりやすくなります。
共働きなどで収入日が複数ある家庭は、月末締めにすると管理を一本化しやすいでしょう。
クレジットカードについても、カード会社の締め日に家計簿を合わせる必要はなく、使った日に支出として記録すればシンプルです。
締め日は家計簿のルールを守るためではなく、自分がお金の流れを見やすくするために決めるものです。
まずは月末締めか給料日基準のどちらかを選び、2〜3カ月使ってから自分に合っているか確認してみてください。

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