家計簿を始めようと思ったものの、「食費、日用品費、外食費……どこまで分ければいいの?」と迷っていませんか。
家計簿の項目には、すべての家庭に共通する正解はありません。
細かく分けるほど詳しく分析できますが、項目が多すぎると管理も複雑になります。
大切なのは、自分があとから見返したときに「何にお金を使ったのか」がわかる分け方にすることです。
この記事では、家計簿の基本的な項目一覧から、初心者向けのシンプルな分け方、外食やドラッグストアなど迷いやすい支出の分類方法まで紹介します。
家計簿の項目は何個にする?
家計簿の項目数は、家族構成や家計簿をつける目的によって変わります。
「とにかく毎月の支出を把握したい」という人なら少ない項目で十分です。
反対に、「食費が高い原因を詳しく知りたい」「美容代だけ予算を決めたい」という場合は、必要なところだけ細かくします。
最初から15個、20個と作る必要はありません。
初心者なら5〜8項目程度で十分
家計簿を初めてつけるなら、まず5〜8項目程度から始めると管理しやすくなります。
例えば、次のような分け方です。
- 住居費
- 水道光熱費・通信費
- 食費
- 日用品費
- 交通費
- 自由費
- 特別費
- その他
これだけでも、毎月どこへお金が流れているのかはかなり見えるようになります。
必要になったら、あとから外食費や美容費などを独立させれば十分です。
全部を細かく分ける必要はない
家計簿というと、「きれいに分類しなければいけない」と考えてしまいがちです。
しかし、家庭の家計簿は会社の経理ではありません。
誰かに提出するわけでもなければ、全国共通の分類ルールがあるわけでもありません。
自分がわかれば、それでOKです。
例えば、美容院へ年に数回しか行かないなら「美容費」という独立項目を作らず、自由費にまとめても問題ありません。
見直したい支出だけ細かくする
項目を分ける目的は、支出を見えるようにすることです。
そのため、自分が気になっている支出だけ細かくすると効率的です。
例えば、食費が高いなら次のように分けます。
- 食材費
- 外食費
- コンビニ・間食
これなら「スーパーの食材が高いのか」「外食が多いのか」がわかります。
反対に、交通費が毎月ほぼ一定なら、それ以上細かくする必要はありません。
家計簿の基本項目一覧
ここからは、家計簿でよく使われる基本的な項目を紹介します。
すべて採用する必要はありません。
自分の生活にあるものだけ選んでください。
住居費
家賃や住宅ローンなど、住むために必要なお金を入れます。
- 家賃
- 住宅ローン
- 管理費
- 共益費
- 駐車場代
賃貸なら家賃と共益費をまとめて「住居費」とするだけでも十分です。
持ち家の場合は、住宅ローンだけでなく管理費や修繕積立金などを含める方法もあります。
水道光熱費
電気、ガス、水道などをまとめます。
季節による変化まで見たい場合は、電気代・ガス代・水道代を別々にしても構いません。
そこまで細かく確認しないなら、「水道光熱費」の一項目にまとめたほうが簡単です。
通信費
スマホや自宅のインターネット回線などです。
- スマホ料金
- 光回線
- ホームルーター
- 固定電話
通信費を見直したい場合は、スマホ代とインターネット代を分けると確認しやすくなります。
夫婦や家族の場合は、世帯全体の通信費を一つにまとめても問題ありません。
保険料
生命保険、医療保険、自動車保険などを入れます。
年払いの保険は、支払った月にまとめて記録する方法と、12カ月で割って毎月分として考える方法があります。
家計の月ごとの予算を比較したいなら、年払い分を月換算して把握しておくとわかりやすくなります。
食費
毎日の食事に使うお金です。
- スーパーの食材
- 調味料
- 飲料
- お米
- 惣菜
外食費を食費へ含めるかどうかは自由です。
外食が月に数回程度ならまとめても構いません。
外食が多く、「食費が高い原因を知りたい」という場合は別項目にしたほうが確認しやすくなります。
日用品費
生活の中で使ってなくなるものをまとめます。
- ティッシュ
- トイレットペーパー
- 洗剤
- シャンプー
- 歯磨き粉
- 掃除用品
スーパーやドラッグストアで食品と一緒に買うことが多いため、食費との分類で迷いやすい項目です。
毎回レシートを細かく分けるのが面倒なら、「食費・日用品費」とまとめても構いません。
交通費
電車、バス、タクシー、ガソリン代などです。
車を所有している場合は、ガソリン代だけでなく次のようなお金も発生します。
- 駐車場代
- 自動車保険
- 車検
- 税金
- メンテナンス代
車関連の支出が大きい家庭なら、「交通費」とは別に「車費」を作ってもよいでしょう。
医療費
病院、歯科、薬局などで支払ったお金を入れます。
医療費がほとんど発生しない家庭なら、「その他」にまとめる方法もあります。
通院が多い場合や、毎月医療費を確認したい場合は独立させたほうが便利です。
衣服費
洋服、靴、バッグなどを入れます。
毎月服を買わない人なら、自由費やその他へまとめても構いません。
家族それぞれの衣服代を確認したい場合だけ、「夫」「妻」「子ども」のように分ける方法もあります。
美容費
美容院、化粧品、ネイルなどです。
美容に毎月一定の金額を使っている人なら独立させると予算を立てやすくなります。
反対に年に数回しか使わないなら、自由費へまとめてもよいでしょう。
交際費
友人との飲み会、プレゼント、お祝いなど、人付き合いに使ったお金です。
外食との違いで迷ったら、「誰かとの付き合いが目的だったか」で判断すると分けやすくなります。
一人でランチを食べたなら外食費。
友人との飲み会なら交際費。
このように自分なりのルールを決めておけば十分です。
娯楽・趣味費
ゲーム、本、ライブ、映画、旅行、スポーツ用品など、楽しみのために使ったお金です。
趣味が複数あっても、すべて分ける必要はありません。
特に見直したい趣味がある場合だけ独立させましょう。
教育費
子どもがいる家庭では、教育関連の支出を独立させると把握しやすくなります。
- 学校関係費
- 塾
- 習い事
- 教材
- 文房具
毎月発生する塾代や習い事は固定費として扱い、学校行事や教材などを教育費へ入れる方法もあります。
重要なのは、毎月同じルールで記録することです。
特別費
毎月ではないものの、年間では発生する大きな支出です。
- 旅行・帰省
- 家電や家具
- 車検
- 冠婚葬祭
- 誕生日やクリスマス
- 年払いのサービス
- 税金
こうした支出を普通の生活費へ混ぜると、「今月だけなぜこんなに高いの?」となりやすくなります。
月々の生活費とは別に「特別費」としてまとめておくと、通常の家計との違いがわかりやすくなります。
その他
どの項目にも当てはまらない支出を入れるために、「その他」は一つ用意しておくと便利です。
ただし、何でもその他へ入れてしまうと中身がわからなくなります。
毎月その他が大きな金額になるなら、その中で多い支出を新しい項目として独立させましょう。
初心者向けのシンプルな分け方
項目一覧を見て、「こんなに管理できない」と感じた人もいるでしょう。
その場合は、もっと減らして構いません。
家計の全体像を見るだけなら、次の6項目でも十分です。
- 住居・固定費
- 食費・日用品費
- 交通費
- 自由費
- 特別費
- その他
住居・固定費
家賃、光熱費、通信費、保険、サブスクなど、定期的に発生する支出をまとめます。
固定費を詳しく見直す必要が出てきたら、そのときに通信費や保険料などへ細分化すればOKです。
食費・日用品費
スーパーやドラッグストアで日常的に購入するものをまとめます。
食品と洗剤が同じレシートに載っていても、一つずつ計算する必要はありません。
家計簿を分析するときに食費と日用品費を分ける必要がなければ、まとめたほうが簡単です。
交通費
日常的な電車、バス、ガソリンなどをまとめます。
車検などの大きな支出は特別費へ入れると、通常月の交通費と分けられます。
自由費
外食、美容、服、趣味、カフェ、交際費などをまとめます。
生活に必ず必要ではないけれど、自分が楽しむために使うお金です。
この項目だけ予算を決めておくと、細かく分類しなくても使いすぎを把握しやすくなります。
特別費
旅行、家電、冠婚葬祭など毎月ではない支出をまとめます。
通常の生活費と分けるだけでも、月ごとの支出を比較しやすくなります。
その他
分類に迷った支出の一時置き場として使います。
ただし、その他ばかりになったら項目の見直し時期です。
迷いやすい支出の分け方
家計簿をつけていると、「これは何費?」と迷う支出が必ず出てきます。
ここでは、特に迷いやすいものを整理します。
外食は食費?娯楽費?
どちらでも構いません。
普段の食事として利用した外食なら食費、休日の楽しみとしての外食なら自由費という分け方があります。
また、すべて「外食費」として独立させてもOKです。
外食が食費を押し上げているか確認したいなら、独立させるのがわかりやすいでしょう。
コンビニは何費?
コンビニという店名で分類するのではなく、買ったもので決めます。
- おにぎり・弁当 → 食費
- 洗剤 → 日用品費
- 雑誌 → 趣味費
- 友人へのプレゼント → 交際費
ただし、コンビニでの出費そのものを減らしたいなら、「コンビニ費」という項目を作る方法もあります。
何を分析したいかによって分類を変えましょう。
ドラッグストアは何費?
ドラッグストアでは、薬、化粧品、食品、洗剤などさまざまなものを購入します。
基本的には商品ごとに医療費、美容費、食費、日用品費へ分けられます。
しかし、毎回細かく分ける必要はありません。
日用品を中心に買う店なら、レシート全体を日用品費に入れるルールでも構いません。
スーパーで買った日用品は?
スーパーで食材とティッシュを一緒に買った場合も同じです。
正確に分けたいなら食費と日用品費へ分けます。
そこまで必要がなければ、金額の大部分を占める項目へまとめてもOKです。
家計簿の目的は、レシートを完璧に再現することではありません。
カフェ代は食費?自由費?
仕事中の昼食として利用したなら食費、休日に楽しむカフェなら自由費という方法があります。
カフェ代を減らしたい場合は、独立した「カフェ費」を作ると毎月の金額が見えやすくなります。
プレゼントは何費?
友人や親族へのプレゼントは交際費へ入れる方法があります。
誕生日やクリスマスなど毎年決まって発生する大きなプレゼント代は、特別費へ入れて年間予算を作る方法もあります。
旅行は娯楽費?特別費?
毎月のように旅行する人なら娯楽費でもよいでしょう。
年に1〜2回程度のまとまった旅行なら、特別費へ分けたほうが普段の生活費と比較しやすくなります。
クレジットカード代は何費?
クレジットカードの引き落とし額そのものを「カード代」という項目にするより、購入した内容ごとに分類したほうが支出の中身はわかりやすくなります。
スーパーで5,000円使ったなら食費、服を8,000円買ったなら衣服費という形です。
カードは支払い方法であって、支出の目的ではありません。
家族構成別の項目例
生活スタイルによって、必要な項目は変わります。
ここでは代表的な分け方を紹介します。
一人暮らし
一人暮らしなら、項目を増やしすぎなくても家計を把握しやすいでしょう。
- 住居・固定費
- 食費
- 日用品費
- 交通費
- 自由費
- 特別費
外食が多いなら食費から外食費を分ける。
美容や服をよく買うなら自由費から美容・衣服を分ける。
自分が確認したいところだけ追加してください。
夫婦・二人暮らし
二人暮らしでは、共通の生活費と個人のお金を分けると見やすくなります。
- 住居費
- 水道光熱費・通信費
- 食費・日用品費
- 共通娯楽費
- 特別費
- 夫の自由費
- 妻の自由費
個人の趣味や美容代まで細かく共有したくないなら、それぞれ「自由費」として一定額を決める方法もあります。
子どもがいる家庭
子どもがいる家庭では、教育・子ども関連費を独立させると把握しやすくなります。
- 住居費
- 水道光熱費・通信費
- 食費
- 日用品費
- 交通・車費
- 教育・子ども費
- 自由費
- 特別費
学校や習い事などの支出が増えてきたら、教育費の中だけ細かく分けてもよいでしょう。
項目を増やすタイミング
家計簿の項目は、最初から完成させる必要はありません。
実際に使いながら増減するほうが、自分の生活に合った家計簿になります。
一つの項目が大きくなりすぎた
例えば自由費が毎月8万円あり、「何にそんなに使ったのかわからない」という場合は細分化するタイミングです。
自由費を次のように分けます。
- 外食費
- 美容・衣服費
- 趣味費
- 交際費
大きな項目を分ければ、どこが増えているのか見えてきます。
特定の支出を減らしたい
「コンビニで使いすぎている気がする」と思ったら、1〜2カ月だけコンビニ費を作る方法があります。
金額が見えれば、月にいくら使っているのか確認できます。
改善できたら、また食費などへ戻しても構いません。
家族構成が変わった
結婚、出産、子どもの進学、車の購入などで生活が変われば、項目も変えていきます。
以前の家計簿に生活を無理やり合わせる必要はありません。
家計簿のほうを現在の生活へ合わせましょう。
項目を減らしたほうがいいケース
項目は増やすだけでなく、減らすことも大切です。
ほとんど使わない項目がある
毎月0円が続いている項目は、独立させる必要がないかもしれません。
例えば年に一度しか服を買わないなら、衣服費を自由費や特別費へまとめてもよいでしょう。
分類する意味がなくなっている
「食費」と「外食費」を分けたものの、毎月確認していないなら、一つへ戻しても構いません。
項目を作る目的は、数字を増やすことではありません。
あとから判断に使わない数字なら、管理しなくてもよい場合があります。
その他が細かく分かれすぎている
雑貨費、文房具費、生活雑貨費、消耗品費など、似た項目が増えているなら日用品費へまとめましょう。
細かい分類より、「日用品全体で月いくら使っているか」がわかるほうが家計管理には役立つ場合があります。
項目を予算管理に使う方法
家計簿の項目を決めたら、記録するだけでなく予算にも使えます。
最初の1カ月は記録だけでもいい
家計簿を始めたばかりなら、いきなり「食費3万円」「自由費2万円」と決めなくても構いません。
まず1カ月記録して、自分が実際にいくら使っているのか確認します。
食費が毎月5万円程度なのに、理由もなく3万円へ設定すると予算を守るのが難しくなります。
大きい項目から予算を決める
予算を作るなら、最初に毎月の金額が大きい項目を確認します。
例えば、食費、自由費、日用品費などです。
数百円しか使わない項目まで細かく予算を作る必要はありません。
月ごとの数字だけで判断しない
家計簿では、ある月だけ特定の支出が増えることがあります。
冬に電気代が上がる、年度初めに教育費が増える、旅行月に娯楽費が増えるなどです。
一カ月だけを見て「使いすぎた」と判断せず、数カ月単位で確認してみましょう。
家計全体のお金の流れから見直したい場合は、お金の使い方が変わる暮らしの整え方と習慣見直しガイドも参考になります。
既存の家計簿を見直すとき
すでに家計簿をつけているなら、新しく作り直す必要はありません。
まず今の項目が役立っているか確認します。
見返していない項目を減らす
半年記録しているのに一度も見返していない項目があるなら、まとめられないか考えてみましょう。
分類作業に時間を使っても、その数字を判断に使わないなら管理の負担だけ増えます。
毎月気になる項目を残す
食費や外食費など、毎月予算を確認したい項目は残します。
家計簿を見るたびにチェックしている項目こそ、自分にとって必要な分類です。
記録方法より項目の目的を決める
ノートでもアプリでも、項目の考え方は同じです。
「何を知るためにこの項目を作ったのか」が明確なら、家計簿を見返したときに役立ちます。
反対に、項目だけ増えて目的がわからなくなったら整理するタイミングです。
なお、「項目は決まったけれど家計簿そのものが続かない」という場合は、家計簿が続かない原因と続けやすくするコツで継続方法を確認してみてください。
よくある質問
家計簿の項目は何個がおすすめ?
初心者なら5〜8項目程度から始めると管理しやすいでしょう。
ただし、適切な項目数は家族構成や家計簿の目的によって変わります。
必要になった項目だけあとから増やせば十分です。
家計簿の「雑費」には何を入れる?
ほかの項目へ分類しにくい小さな支出を入れる方法があります。
ただし、雑費が毎月大きくなる場合は中身を確認してください。
同じ種類の支出が多いなら、新しい項目として独立させたほうが家計を把握しやすくなります。
食費と外食費は分けたほうがいい?
外食費を把握したいなら分けるのがおすすめです。
外食が少なく、食費全体だけ確認できれば十分なら一緒でも問題ありません。
自分が見返す必要のある数字かどうかで決めましょう。
日用品費には何を入れる?
洗剤、ティッシュ、シャンプー、掃除用品など、日常生活で消耗するものを入れるのが一般的です。
化粧品や文房具などを含めるかどうかは、自分のルールで構いません。
クレジットカード代という項目を作ってもいい?
作ること自体はできますが、何に使ったのかがわかりにくくなります。
家計を分析したいなら、「カード代」ではなく食費、日用品費、衣服費など購入した目的で分けるほうが便利です。
家計簿アプリでも項目は同じ?
基本的な考え方は同じです。
アプリに最初から用意された項目をすべて使う必要はありません。
自分が確認したい項目だけ残し、分類が細かすぎる場合はまとめて管理しても構いません。
家族ごとに項目を分けるべき?
必要な場合だけ分ければ十分です。
例えば、子どもの教育費を把握したいなら独立させる意味があります。
一方、夫婦それぞれの衣服代まで確認する必要がなければ、まとめて衣服費として管理して問題ありません。
項目は毎年同じにするべき?
同じである必要はありません。
結婚、出産、進学、引っ越し、車の購入などで生活が変われば、必要な項目も変わります。
現在の生活に合わせて増やしたり減らしたりしましょう。
まとめ:項目は目的に合わせて決めよう
家計簿の項目に、すべての家庭へ共通する正解はありません。
初心者なら、まず5〜8項目程度のシンプルな分類から始めれば十分です。
食費や自由費など、金額が大きくて中身を確認したい項目だけ細かくします。
反対に、ほとんど使わない項目や見返していない項目はまとめてしまいましょう。
外食やコンビニなど分類に迷ったときも、唯一の正解を探す必要はありません。
「あとから何を確認したいか」を基準に、自分がわかりやすい場所へ入れることが大切です。
まずは今使っている家計簿の項目を並べて、「この数字を本当に見返しているか」を確認するところから始めてみてください。

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