「500円引きクーポンがあるから、何か買わないともったいない」
そんな気持ちで商品を探し始めたら、気づけば予定していなかったものまで買っていた経験はないでしょうか。
クーポンは上手に使えば節約になりますが、クーポンを使うこと自体が目的になると、むしろ支出が増えることがあります。
結論から言うと、クーポンで無駄遣いしないためには、「クーポンがあるから買う」のではなく「買う予定のものにクーポンが使えるなら使う」という順番を守ることが大切です。
この記事では、クーポンで無駄遣いしてしまう原因、得しているようで損しやすいケース、本当に節約になる使い方、クーポンに振り回されない7つのコツまで紹介します。
クーポンで無駄遣いするのはなぜ?
クーポンを使えば商品価格が安くなるため、「使えば使うほど節約になる」と思いやすいものです。
しかし、クーポンによって本来予定していなかった買い物まで増えれば、家計全体の支出は増える可能性があります。
使わないと損した気分になる
「今月末まで500円OFF」と書かれていると、使わずに期限が切れるのがもったいなく感じます。
500円を失うような感覚になるかもしれません。
ただし、クーポンを使わなかったからといって、銀行口座から500円が減るわけではありません。
5,000円の商品を買わなければ、支出は0円です。
500円引きで4,500円になったとしても、買えば4,500円の支出が発生します。
「500円得する」だけを見るのではなく、「4,500円払う必要があるか」で考えることが大切です。
割引額が大きいほど魅力的に見える
100円引きより1,000円引き。
5%OFFより30%OFF。
割引額が大きいほど、クーポンを使いたくなります。
ただし、割引率が高い商品ほど節約になるとは限りません。
1万円の商品が30%OFFなら7,000円です。
3,000円得したとも言えますが、本来必要のなかった商品なら7,000円の支出が増えています。
私はクーポンを見るとき、「何円得するか」より先に「結局いくら払うのか」を見るほうが分かりやすいと思っています。
最低購入金額まで買い足したくなる
クーポンには「3,000円以上の購入で500円OFF」など、最低購入金額が設定されていることがあります。
カートの商品が2,600円なら、あと400円。
ここで「何か追加すればクーポンが使える」と考えます。
しかし、実際に追加できる商品が800円だった場合、会計は3,400円です。
500円引きされても支払額は2,900円になります。
もともと2,600円だけ買う予定だったなら、クーポンを使うことで300円多く支払っています。
追加商品が必要なら問題ありませんが、クーポンを使うためだけに探し始めたなら注意したいところです。
有効期限を見ると焦る
「本日まで」「あと3日」「まもなく期限切れ」と表示されると、判断を急ぎやすくなります。
時間が十分にあるときなら買わなかった商品でも、「今日まで」と言われると急に必要なもののように感じることがあります。
しかし、クーポンの期限と自分が商品を必要とする時期は別です。
必要なものがなければ、期限切れにしても問題ありません。
無料クーポンだと財布のひもが緩む
「500円分無料」「1品無料」などのクーポンは、特に得した感覚が強くなります。
無料の商品だけ受け取るつもりだったのに、店へ行ったついでに飲み物、お菓子、日用品まで購入することもあります。
クーポンそのものでは得をしていても、来店をきっかけに予定外の買い物が増えれば支出は増えます。
コンビニでこうした買い物が増えやすい場合は、コンビニでお金を使いすぎる原因と対策もあわせて見てみてくださいね。
アプリの通知で買い物のきっかけが増える
クーポンアプリや店舗アプリから通知が届くと、もともと買い物する予定がなかった日でも商品を見ることになります。
「今日だけ100円引き」
「会員限定20%OFF」
「今週末まで使えるクーポン」
こうした通知を見るたびにアプリを開けば、それだけ商品と接触する回数も増えます。
知らなければ欲しくならなかった商品まで、購入候補になることがあります。
クーポンで損しやすい買い方
クーポンを使ったからといって、必ず得になるわけではありません。
家計で大切なのは、割引額ではなく最終的な支払額と、買ったものを実際に使うかどうかです。
500円得するために1,000円追加する
分かりやすいのが最低購入金額タイプのクーポンです。
例えば、次の条件で考えてみます。
- 現在の購入予定額:4,000円
- 5,000円以上で500円OFF
- 追加する商品:1,000円
クーポンを使わなければ4,000円です。
1,000円追加すれば5,000円になり、500円引きで支払額は4,500円になります。
結果として、500円割引された一方で、予定より500円多く支払っています。
追加した1,000円の商品を本当に使うなら悪い買い物とは限りません。
しかし「クーポンを使うために探した商品」なら、節約とは言いにくいでしょう。
期限切れを避けるためだけに買う
クーポンが今日で失効すると分かると、何か使い道がないか探したくなります。
欲しい商品があるなら使えばいいでしょう。
問題なのは、買いたいものがないのに店や通販サイトを見始めることです。
クーポンを捨てるのがもったいないからと2,000円の商品を購入すれば、割引後でも新しい支出が発生します。
クーポンは使い切ることを前提にしなくても大丈夫です。
別の店のほうが安いのにクーポンの店を選ぶ
「500円OFFクーポンがあるから、この店で買おう」
そう決める前に、最終価格を確認しましょう。
クーポンを使える店が4,500円、別の店が3,800円なら、500円引きでも4,000円です。
クーポンを使える店のほうが200円高くなります。
割引額が目立つと、商品の元価格を比較することを忘れがちです。
クーポンの有無ではなく、送料なども含めた最終的な支払額で比べましょう。
必要以上の量をまとめ買いする
「2点以上で10%OFF」「3個購入で500円OFF」といったクーポンもあります。
普段から使う商品なら便利ですが、割引を受けるために購入数を増やすと支出は大きくなります。
特に食品や日用品は「どうせ使うから」と考えやすいものです。
しかし、食品なら食べ切れない可能性があり、日用品なら何カ月分もの在庫を抱えることがあります。
まとめ買いで予定以上に買ってしまう人は、まとめ買いが節約にならないケースと上手な買い方も一緒に見直してみてくださいね。
クーポンを使うために予定を変える
少額の割引のために、遠くの店まで行くケースもあります。
100円安くするために交通費がかかった。
仕事帰りにわざわざ遠回りした。
30分かけて複数のアプリを比較した。
こうなると、お金だけでなく時間や手間も増えます。
クーポン活用そのものが趣味なら、それも楽しみ方の一つです。
節約目的なら、数十円から数百円のためにどこまで手間をかけるかも考えておきましょう。
使わないサービスへ登録する
クーポンをもらうために会員登録やアプリのインストールをすることもあります。
無料なら問題ないように見えますが、通知やメールが増えれば、新たな買い物のきっかけにもなります。
有料会員や定額サービスの場合は、クーポン以上の料金を払うことになる可能性もあります。
クーポンだけでなく、登録後にどのような費用や手間が発生するのかまで確認しましょう。
クーポンが本当に節約になるケース
クーポンは決して悪いものではありません。
必要な買い物へ自然に使えば、その割引分だけ支出を減らせます。
もともと買う予定だった商品に使う
最も分かりやすい使い方です。
洗剤を買う予定だった。
仕事用の靴を買い替える予定だった。
いつも買う食品がなくなった。
こうした買い物に使えるクーポンがあるなら、素直に使えばOKです。
「商品を買う」が先で、「クーポンを使う」が後になっています。
追加購入しなくても条件を満たしている
もともとの購入予定額がクーポンの最低購入金額を超えているなら、余計な商品を追加する必要がありません。
4,000円以上で500円OFFのクーポンがあり、必要な商品だけですでに4,500円なら、500円分そのまま節約できます。
こうしたクーポンは家計にとって分かりやすい味方です。
いつもの商品が安くなる
毎週買う食品、毎月使う日用品、いつも利用するサービスなど、購入頻度が高いもののクーポンは活用しやすいでしょう。
ただし、安いからと購入量まで増やさないことがポイントです。
いつも1個なら1個。
普段と同じ量を安く買えれば、純粋な節約になります。
ほかの店と比べても安い
クーポン適用後の価格が他店より安いなら、使う意味があります。
ネット通販なら送料、店舗なら交通費なども含めて比べると分かりやすいです。
私は、クーポンを使ったという達成感より「最終的に一番少ない支出で必要なものを買えたか」を重視するほうがシンプルだと思っています。
買う時期を少し調整するだけで済む
来週買う予定だったものを、クーポン期限に合わせて数日前に購入する程度なら使いやすいでしょう。
ただし、半年後に必要なものまで前倒しする必要はありません。
買う予定がはっきりしていて、保管にも困らない範囲で利用するのがおすすめです。
クーポンの無駄遣いを防ぐ7つのコツ
クーポンを全部捨てる必要はありません。
少しルールを決めるだけで、お得な部分は残しながら予定外の支出を減らせます。
1.買うものを決めてからクーポンを見る
まず必要な商品を決めます。
そのあとで、その商品に使えるクーポンがあるか確認しましょう。
順番を逆にすると、「クーポンがあるから何か買おう」となりやすいからです。
買い物前に必要なものを決める方法については、買い物リストで無駄買いを減らす方法もあわせて読んでみると分かりやすいですよ。
2.割引額ではなく支払額を見る
「1,000円OFF」という文字だけを見ると、かなりお得に感じます。
そこで、割引後に自分が払う金額へ置き換えて考えます。
1万円の商品が1,000円OFFなら、支払額は9,000円です。
「1,000円得する買い物」ではなく、「9,000円払う買い物」と考えれば、本当に必要なのか判断しやすくなります。
3.最低購入金額を無理に達成しない
「あと400円でクーポンが使える」と表示されても、400円の商品が必要とは限りません。
追加商品を探し始める前に、クーポンを使わなかった場合の金額を確認します。
追加によって最終的な支出が増えるなら、クーポンを使わない選択もあります。
私なら、最低購入金額まで足りないときは「今すぐ必要なものが一つ思いつくか」を基準にします。
思いつかなければ、クーポンのための商品探しはしません。
4.期限切れを損だと思わない
使わなかったクーポンが期限切れになると、少しもったいなく感じるかもしれません。
しかし、クーポンを失ったのではなく「予定外の買い物をしなかった」と考えてみましょう。
500円OFFクーポンを使わず、3,000円の商品を買わなかったなら、家計には3,000円残っています。
クーポンの消化率を100%にする必要はありません。
5.クーポン通知を減らす
クーポンを見れば見るほど予定外の買い物が増えるなら、情報量そのものを減らします。
- 使っていない店のアプリ通知を切る
- 不要なメールマガジンを解除する
- 通販アプリのセール通知を減らす
- ほとんど行かない店のアプリを整理する
欲しくなるたびに我慢するより、欲しくなるきっかけを減らすほうがラクです。
ネット通販を見ると買い物が増えてしまう場合は、ネット通販で買いすぎる習慣を減らすコツも見てみてくださいね。
6.使うクーポンを絞る
すべての店のお得情報を把握しようとすると、管理が大変です。
普段よく利用するスーパー、ドラッグストア、通販サイトなどに絞るだけでも十分です。
利用するサービスが少なければ、期限や条件を確認する手間も減ります。
数十円の割引を追いかけるために毎日アプリを開く必要もありません。
7.「定価でも買う?」と考える
クーポンを使うか迷ったら、割引がない状態を想像します。
「クーポンがなくても、この商品が必要だから買う?」
YESなら、クーポンは購入費を下げてくれる便利な道具です。
NOなら、商品よりクーポンそのものに魅力を感じている可能性があります。
絶対的なルールではありませんが、衝動買いを止めるには使いやすい質問です。
クーポンの種類別に損しない使い方
クーポンにはさまざまな種類があり、注意するポイントも少しずつ違います。
○円OFFクーポン
「500円OFF」のように割引額が固定されているタイプです。
最低購入金額がある場合は特に注意しましょう。
クーポンを利用するための買い足し額が、割引額を上回っていないか確認します。
必要な商品だけで条件を満たしているなら使いやすいクーポンです。
○%OFFクーポン
割引率が高いほど得に見えますが、高額商品ほど支払額も大きくなります。
30%OFFの商品を見て「30%得する」と考えるのではなく、割引後に何円払うのかを確認しましょう。
セールと重なるとさらに魅力的に見えるため、予定外の商品を探し始めないことも大切です。
値引きを見ると買い物が増えやすい場合は、セールで買いすぎる心理と対策もあわせて見てみてくださいね。
無料引換クーポン
商品の代金が0円になるなら、その商品だけを受け取れば支出は増えません。
注意したいのは、店へ行ったついでの買い物です。
無料商品を受け取るためにコンビニへ行き、予定になかった商品を1,000円分買えば、家計全体では1,000円の支出が増えます。
無料クーポンは「無料の商品だけでもいい」と考えておきましょう。
アプリ限定クーポン
アプリ限定クーポンは便利ですが、クーポン以外の通知も届きます。
毎日のように新商品やキャンペーンを見ることで買い物が増えるなら、通知だけオフにする方法もあります。
必要なときに自分からアプリを開けば十分です。
誕生日・期間限定クーポン
特別感があるため「せっかくだから使おう」と感じやすいタイプです。
誕生日クーポンを使わなかったからといって、誕生日を損したわけではありません。
欲しいものがちょうどあれば使う。
なければそのまま期限切れ。
そのくらいの距離感で十分です。
ポイントとセットになったクーポン
クーポンを使いながらポイント還元も受けられる場合、かなりお得に見えます。
ただし、割引とポイントの両方を受けるために支出額を増やしては本末転倒です。
ポイントについては、ポイントで得する人と損する人の違いも一緒に見てみると判断しやすくなります。
クーポンに疲れたら追いかけなくていい
少しでも安く買おうとすると、クーポン探しに時間を使いすぎることがあります。
アプリを何個も確認する。
店ごとの割引日を覚える。
決済方法を変更する。
キャンペーンへ毎回エントリーする。
こうした作業が楽しいなら問題ありません。
しかし、数十円から数百円を節約するために疲れているなら、もう少しシンプルにしても大丈夫です。
最安値を毎回探さなくてもいい
5円安い店を探すために何十分も比較する必要はありません。
よく利用する店をある程度決め、必要なものを適正な価格で買うだけでも家計は管理できます。
節約は「毎回一番安く買う競技」ではありません。
手間をかけずに余計な支出を減らすことも立派な節約です。
クーポンを捨ててもお金は減らない
クーポンを捨てるのが苦手な人は、「割引券」ではなく「買う予定があるときだけ使えるおまけ」だと考えてみましょう。
必要なものがなければ、おまけを使う出番がなかっただけです。
私は、期限切れになったクーポンより、使う予定のない商品を買ってしまうほうが家計にはもったいないと考えます。
本当に欲しいものには普通にお金を使う
クーポンを使わず買うことが悪いわけでもありません。
長く使うものや、本当に気に入ったものなら、割引がなくても購入する価値があります。
反対に、クーポンがなければ欲しくなかった商品を安さだけで購入すると、使わない可能性があります。
安く買ったかどうかだけでなく、「買ってよかったか」で判断しましょう。
節約疲れを感じたら仕組みを減らす
ポイント、クーポン、決済キャンペーン、セール日などを全部管理すると、節約そのものが面倒になります。
そう感じたら、普段利用するものだけ残して整理しましょう。
節約のために毎日お得情報をチェックする必要はありません。
無理をしすぎていると感じる場合は、節約疲れを減らして無理なくお金を貯める考え方もあわせて読んでみてくださいね。
クーポンの無駄遣いについてよくある疑問
クーポンを使うのは本当に節約になる?
もともと買う予定だった商品へ使うなら、割引分だけ節約できます。
クーポンを使うために予定外の商品を追加したり、買う予定のなかった商品を購入したりすると、逆に支出が増える場合があります。
クーポンを使わないともったいない?
必要な商品がなければ、無理に使う必要はありません。
クーポンを使わなかったからといって、現金が減るわけではないからです。
クーポンを使うために3,000円の商品を買うくらいなら、何も買わず3,000円を残す選択も十分お得です。
500円引きクーポンなら使ったほうがいい?
何を買うかによります。
もともと3,000円の商品を購入する予定で、そのまま500円引きになるなら使ったほうが得です。
500円引きにするために1,000円の商品を追加するのであれば、最終的な支出が増えていないか確認しましょう。
最低購入金額まであと少しなら買い足すべき?
追加する商品が必要かどうかで判断するのがおすすめです。
送料無料やクーポン条件を達成するためだけに商品を探し始めるなら、そのまま会計したほうが支出を抑えられる場合があります。
期限切れになるクーポンはどうすればいい?
欲しいものがなければ、そのまま期限切れで問題ありません。
クーポンを消化することより、不要な買い物を増やさないことを優先しましょう。
無料クーポンなら絶対に使ったほうが得?
その商品だけ受け取れるなら、金銭的な負担は増えません。
ただし、店へ行くための交通費や、ついで買いが増える場合は別です。
クーポンだけでなく、その買い物全体で支出が増えていないか見てみましょう。
クーポンを探す時間も考えたほうがいい?
考えてよいと思います。
数十円を安くするために毎回長時間探しているなら、時間に対する節約効果が小さい場合があります。
普段利用する店のクーポンだけ確認するなど、手間とのバランスを取りましょう。
セールとクーポンが重なったら買ったほうが得?
割引が大きくても、必要のない商品なら買わないほうがお金は残ります。
「どれだけ安くなったか」ではなく、「割引後の価格で本当に欲しいか」を基準にしてみてくださいね。
まとめ:クーポンは必要な買い物だけに使おう
クーポンは、上手に使えば簡単に支出を減らせる便利な仕組みです。
ただし、「期限が切れるから」「あと少しで条件を満たせるから」という理由で予定外の商品を買い始めると、節約のためのクーポンが無駄遣いのきっかけになります。
大切なのは「クーポンがあるから買う」のではなく、「買う予定の商品に使えるクーポンがあるから使う」という順番です。
割引額だけを見るのではなく、最終的にいくら払うのか。
最低購入金額まで買い足す商品は本当に必要なのか。
クーポンがなくても購入する商品なのか。
この3つを見るだけでも、クーポンに振り回されにくくなります。
すべてのクーポンを使い切る必要もありません。
まずは次にクーポンを見つけたとき、「これがなくても今日は買う?」と一度だけ考えてみてくださいね。
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