スーツやコートをクリーニングへ出すたびに、「意外とお金がかかるな」と感じることはありませんか。
仕事でスーツを着る機会が多かったり、冬物をまとめて出したりすると、一回の支払いが大きくなることもあります。
とはいえ、クリーニング代を節約するために、洗えない衣類まで何でも自宅の洗濯機へ入れるのはおすすめできません。
結論から言うと、クリーニング代を節約するなら「とにかく出さない」のではなく、自宅で洗える衣類とプロに任せる衣類を分けることが大切です。
この記事では、クリーニング代が高くなる原因から、衣類を傷めず無理なく節約する7つのコツ、スーツやコートを出すときの考え方まで詳しく紹介します。
クリーニング代が高くなる原因
クリーニング代が高いと感じても、単純に利用している店が高いとは限りません。
出す衣類の種類や頻度、オプションの付け方、普段買っている服などによっても支出は変わります。
何でもクリーニングへ出している
「スーツだからクリーニング」
「ニットだからクリーニング」
「少し高かった服だからクリーニング」
そんな風に、衣類の種類だけで判断していると、本来は家庭で洗えるものまで毎回店へ持ち込んでいる可能性があります。
最近は家庭洗濯に対応したスーツやアウターなどもあります。
もちろん、見た目だけで自宅洗いできるか判断してはいけません。
最初に確認したいのは衣類についている洗濯表示です。
私は、クリーニング代を減らすなら「この服は店へ出すもの」と思い込む前に、まず洗濯表示を見る習慣をつけるのが分かりやすいと思っています。
着るたびにクリーニングへ出している
衣類を清潔に保つことは大切ですが、すべての衣類を着用するたびクリーニングへ出す必要があるとは限りません。
一方で、汗や汚れが付いているのに長期間放置するのも避けたいところです。
大切なのは、「毎回出す」「できるだけ出さない」という両極端なルールを作らないことです。
衣類の素材、着用した時間、汗の量、汚れの状態、メーカーの取扱方法などを見ながら判断しましょう。
オプションを毎回付けている
クリーニング店では、通常のクリーニング以外にもさまざまなサービスを選べる場合があります。
- 防水・撥水加工
- 防虫加工
- 汗抜き
- しみ抜き
- 折り目加工
- 特別仕上げ
必要なサービスなら利用する価値があります。
ただし、毎回すべて付ける必要があるとは限りません。
受付で勧められるまま追加している場合は、「今回は本当に必要か」を一度考えてみましょう。
一着ずつ何度も持ち込んでいる
クリーニング代そのものとは少し違いますが、一着出すためだけに店へ何度も行けば時間と移動の負担も増えます。
車を使えばガソリン代がかかる場合もあります。
急ぎではない衣類なら、何着かまとめて持ち込めるタイミングまで待つ方法もあります。
ただし、汚れやシミを長期間放置していいという意味ではありません。
衣類の状態を優先したうえで、無理のない範囲でまとめましょう。
クリーニングが必要な服ばかり買っている
服を買うときは、デザインや価格、サイズを見る人が多いと思います。
そこで見落としやすいのが、買ったあとの手入れです。
本体価格が手頃でも、毎回クリーニングが必要なら維持費がかかります。
仕事で頻繁に着る服ほど、家庭で洗えるかどうかは購入後の支出に影響します。
購入価格だけではなく、「この服を一年使うと、手入れにどのくらい手間がかかるか」まで考えると服選びが変わります。
割引のために不要なサービスを使っている
クリーニング店によっては、会員割引やキャンペーンなどが用意されていることがあります。
もともと出す予定だった衣類が安くなるなら便利です。
しかし、「割引期間だから今のうちに何か出そう」という順番になると、本来必要のなかった利用が増えることがあります。
クーポンや割引は、必要なクリーニングを安くするために使いましょう。
クリーニング代はまず洗濯表示を確認する
自宅洗いへ切り替える前に、必ず確認してほしいのが衣類の洗濯表示です。
同じように見えるジャケットやニットでも、素材や縫製によって適した手入れ方法は違います。
家庭で洗えるかを確認する
衣類のタグには、家庭洗濯、漂白、乾燥、アイロン、商業クリーニングなどの取扱方法が記号で表示されています。
「これはポリエステルだから大丈夫だろう」「似た服を前に洗えたから今回も大丈夫」と自己判断するより、まず表示を見るほうが安全です。
家庭洗濯ができない表示になっている衣類を、節約目的だけで無理に洗わないようにしましょう。
現在の洗濯表示については、消費者庁の洗濯表示の案内も確認してみてくださいね。
洗えることと普通に洗濯機へ入れられることは別
家庭洗濯が可能でも、いつものTシャツと同じ方法で洗えるとは限りません。
表示によっては弱い処理や手洗いなどが指定されています。
さらに、メーカーがネット使用などの注意事項を付記している場合もあります。
「家で洗える」という一部分だけを見ず、表示全体と商品の取扱説明を確認しましょう。
乾燥やアイロンの表示も見る
洗濯だけ成功しても、乾かし方やアイロンで衣類を傷めてしまえば意味がありません。
タンブル乾燥が可能か。
自然乾燥ならどの方法が適しているか。
アイロンを使えるか。
こうした点も同じ洗濯表示から確認できます。
大切な服ほど、洗うところから乾燥・仕上げまでを一つの流れとして考えましょう。
迷ったら無理に自宅洗いしない
洗濯表示を見てもよく分からない。
高価な衣類なので失敗したくない。
型崩れしたら仕事で使えなくなる。
そんな服まで節約のために挑戦する必要はありません。
数百円、数千円を節約して衣類そのものを買い直すことになれば、本末転倒です。
自宅洗いに自信がないものはプロへ任せる。
これも立派な節約だと考えてください。
クリーニング代を節約する7つのコツ
クリーニング代を下げるために、大切な服を雑に扱う必要はありません。
「出さなくても大丈夫なもの」と「お金を払って任せたいもの」を分けるだけでも支出は変わります。
1.家庭で洗える衣類は自宅で洗う
最初に取り組みやすいのが、家庭洗濯に対応した衣類を自宅で洗うことです。
例えば、家庭で洗える仕事着を何着か持っていれば、クリーニングへ行く回数を減らせます。
ただし、洗濯表示とメーカーの取扱方法を守ることが前提です。
何でも自宅洗いへ変えるのではなく、「表示上問題なく、自分でも扱いやすいもの」から試してみましょう。
2.クリーニングへ出す基準を決める
衣類を着るたび、その場の感覚でクリーニングへ出すか決めていると回数が増えることがあります。
そこで、自分なりの判断基準を作ります。
- 目立つ汚れが付いた
- 汗を多くかいた
- シーズンが終わって長期保管する
- 家庭では適切に洗えない
- 大切な服で失敗したくない
逆に、ほとんど汚れておらず、衣類の取扱方法から見ても毎回のクリーニングが必要ないのであれば、状態を見ながら判断します。
私は、「何回着たら必ず出す」と一律に決めるより、衣類の状態と洗濯表示を優先するほうが無駄を減らしやすいと思います。
3.オプションは必要なときだけ付ける
受付でオプションを提案されたときは、「付けないとダメですか?」ではなく「この服には必要ですか?」と考えます。
雨の日に頻繁に着るアウターなら撥水加工が役立つこともあるでしょう。
目立つシミがあるなら、しみ抜きを相談する意味があります。
反対に、何となく毎回同じオプションを付けているなら見直せる可能性があります。
必要な手入れにはお金を使い、目的の分からない追加料金だけ減らしましょう。
4.会員制度やクーポンは必要な利用だけに使う
普段利用している店に割引制度があるなら確認してみてもいいでしょう。
ただし、割引のために余計なクリーニングを増やしてはいけません。
通常1,000円の利用が20%OFFになれば支払いは800円になります。
一方、本来出す必要のない1,000円の衣類を20%OFFだからと追加すれば800円の支出増です。
割引率ではなく、最終的な支払額を見るようにしましょう。
5.衣替えでまとめて出す
冬のコートなど、シーズン終了後にまとめて手入れする衣類もあります。
急ぎではないものなら、衣替えの時期にまとめて状態を確認すると、何度も店舗へ往復する手間を減らせます。
ただし、「まとめたほうがお得そうだから」という理由で、まだ手入れが不要なものまで追加する必要はありません。
まず一着ずつ、汚れや表示を確認してください。
6.普段の手入れで汚れをためない
クリーニングへ出すまで何もしないのではなく、日頃から衣類を丁寧に扱うことも大切です。
着用後に適切に休ませたり、衣類に合った方法でほこりなどを落としたりすれば、きれいな状態を保ちやすくなります。
ただし、素材によって適切な方法は異なります。
自己流で強くこすったり、表示に反する処理をしたりするのは避けましょう。
簡単な手入れで済む汚れと、専門店へ相談したほうがいい汚れを分けることが大切です。
7.次に服を買うときは手入れ方法まで見る
長期的に効果が大きいのが、服を買う時点で洗濯表示を見ることです。
特に仕事で頻繁に着る服なら、家庭で洗えるものを選ぶことで日々の手入れがラクになる場合があります。
私は、同じくらい気に入った服が二着あるなら、「長く着たときに手入れしやすいほう」を選択肢に入れます。
安く買えたかだけでなく、買ったあとの費用まで含めて考えるイメージです。
服そのものを買いすぎてしまう場合は、服を買いすぎる原因と家計を整えるコツもあわせて見てみてくださいね。
スーツのクリーニング代を減らすには?
仕事でスーツを着る人にとって、クリーニング代は無視しにくい支出です。
だからといって、普通のスーツをすべて自宅の洗濯機へ入れるのは避けましょう。
ウォッシャブルか確認する
自宅で洗いたい場合は、家庭洗濯に対応したスーツかどうかを確認します。
商品名に「ウォッシャブル」と書いてあっても、それだけで自己流に洗うのではなく、実際の洗濯表示やメーカーの案内を確認してください。
同じスーツでも商品によって扱い方が違います。
上下を別々に扱わないよう注意する
スーツはジャケットとパンツで一組になっています。
片方だけ洗濯やクリーニングを繰り返すと、状態や風合いに差が出る可能性があります。
セットで購入したスーツをどう手入れするか迷ったら、メーカーやクリーニング店へ確認すると安心です。
仕事着をローテーションする
一着のスーツだけを連日着るより、複数の仕事着をローテーションできると一着あたりの使用が集中しにくくなります。
ただし、クリーニング代を節約するためにスーツを大量購入するのは本末転倒です。
今持っている服の範囲で、無理なく使い分けてください。
クリーニング代だけで仕事着を選ばない
家庭で洗えるスーツは便利ですが、「安く手入れできる」という理由だけで仕事に合わない服を選ぶ必要はありません。
着心地、職場の雰囲気、耐久性、手入れのしやすさなどをまとめて考えましょう。
毎日使う仕事着なら、多少手入れにお金がかかっても満足して着られることにも価値があります。
自宅洗いとクリーニングを使い分けよう
節約を考えると「全部自宅で洗うのが一番安い」と思うかもしれません。
しかし、衣類によってはプロへ任せたほうが結果的に長く使えることがあります。
普段着は自宅洗いしやすい服を選ぶ
Tシャツ、部屋着、日常的に着る衣類などは、家庭で手入れしやすいものを選ぶと管理がラクです。
洗濯頻度の高い服ほど、手入れのしやすさは重要になります。
高価な服を買うときだけでなく、毎週着る服にも注目しましょう。
大切な衣類は無理をしない
お気に入りのコート。
仕事で重要な場面に着るスーツ。
高価なジャケット。
こうした衣類は、一度失敗すると節約額より大きな損失になることがあります。
表示上家庭洗濯できないものや、自分では扱いに自信がないものはクリーニングへ出す判断で構いません。
コインランドリーとは役割が違う
コインランドリーとクリーニング店は、どちらも衣類をきれいにする場所ですが役割は違います。
コインランドリーは、自分で機械を利用して洗濯・乾燥をするサービスです。
クリーニング店は、衣類の種類などに応じて専門的な処理を依頼するサービスです。
家庭洗濯不可の衣類を「コインランドリーなら大丈夫」と考えないようにしましょう。
コインランドリー自体の費用を減らしたい場合は、一人暮らしでコインランドリー代を節約するコツも見てみてくださいね。
自分の時間もコストとして考える
節約額だけを考えて、休日に何時間も手洗い、乾燥、アイロンがけをする。
それが苦にならない人なら問題ありません。
一方、仕事で忙しく、その作業が大きな負担になるならクリーニングを利用する価値があります。
節約は、自分の時間を無料扱いすることではありません。
お金を払って手間を減らすことにも意味があります。
クリーニング代を節約しすぎる注意点
クリーニング代は減らせますが、ゼロを目指す必要はありません。
衣類を長く使うために必要な手入れまで削ると、別の出費につながる場合があります。
洗えない衣類を無理に洗わない
もっとも避けたいのは、「クリーニング代がもったいない」という理由だけで家庭洗濯不可の衣類を自己流で洗うことです。
縮み、色落ち、型崩れなどが起きれば、元に戻せない可能性があります。
洗濯表示は、衣類の取扱方法を判断する重要な情報です。
分からないものはメーカーや専門店へ確認しましょう。
高い服ほど自宅洗いがお得とは限らない
高価な服のクリーニング代が高いと、「家で洗えればかなり節約できる」と考えたくなります。
しかし、失敗した場合の買い替え費用も大きくなります。
数千円を節約して数万円の服を傷めるなら、結果として損です。
安さだけではなく、失敗したときの影響まで考えてください。
安くすることを優先して結果的に損するケースについては、安物買いの銭失いを防ぐ考え方もあわせて読んでみると分かりやすいですよ。
汚れを放置しすぎない
クリーニング回数を減らしたいからといって、目立つ汚れを長く放置するのも避けたいところです。
衣類を長く使うことまで考えれば、必要なタイミングで適切な手入れをするほうが節約につながることもあります。
特に自分では判断できないシミなどは、早めに専門店へ相談する方法もあります。
節約の手間を増やしすぎない
店ごとの料金を毎回比較する。
割引日を全部覚える。
自宅洗いのために休日を何時間も使う。
こうした作業が負担になっているなら、少し簡単にしても構いません。
よく利用する店を一つ決め、自宅で洗いやすい服だけ家庭洗濯する程度でも十分です。
節約そのものに疲れてきた場合は、節約疲れを減らして無理なくお金を貯める考え方も一緒に見直してみてくださいね。
クリーニング代の節約でよくある疑問
クリーニング代を一番簡単に節約する方法は?
まず、自宅にある衣類の洗濯表示を確認してみましょう。
今までクリーニングへ出していた衣類の中に、家庭で適切に洗えるものがあれば利用回数を減らせます。
ただし、表示やメーカーの指示に従うことが前提です。
スーツは毎回クリーニングに出したほうがいい?
一律に「着るたび必要」「何回まで不要」と決めるのはおすすめしません。
素材、汚れ、汗、着用状況、商品の取扱方法などで変わるためです。
自分のスーツの表示やメーカー案内を確認し、必要に応じてクリーニング店へ相談してみてくださいね。
スーツは家の洗濯機で洗える?
家庭洗濯に対応している商品もありますが、すべてのスーツを洗えるわけではありません。
ウォッシャブルなどの商品でも、洗濯表示とメーカーの洗濯方法を確認してください。
家庭洗濯不可の表示があるものを、自己判断で洗濯機へ入れるのは避けましょう。
コートは自宅で洗ったほうが節約になる?
家庭で洗える表示になっていて、指定された方法で適切に扱えるなら選択肢になります。
ただし、コートは素材や構造もさまざまです。
「コートなら全部同じ」と考えず、一着ずつ表示を確認しましょう。
安いクリーニング店へ変えたほうがいい?
料金比較は一つの方法ですが、価格だけで決める必要はありません。
仕上がり、店舗の場所、営業時間、相談のしやすさなども含めて考えましょう。
数十円安い店へ遠くまで行くより、生活動線にある店を使ったほうが時間を節約できる場合もあります。
宅配クリーニングは節約になる?
料金体系や送料、利用する衣類の数によって変わります。
店舗へ行く時間を減らせるメリットもあるため、料金だけでなく手間も含めて比較しましょう。
「宅配だから必ず安い」「店舗だから必ず高い」とは限りません。
クーポンがあるときにまとめて出すべき?
もともとクリーニングへ出す予定の衣類なら、割引を利用すると支出を減らせます。
一方、クーポンを使い切るために不要な衣類まで追加する必要はありません。
必要な利用が安くなるときだけ使うくらいで十分です。
クリーニング代を節約するために服を買い替えるのはあり?
まだ問題なく着られる服を、クリーニング代だけを理由にすぐ買い替える必要はありません。
ただ、次に仕事着などを買い替えるタイミングで、家庭洗濯できるかを条件の一つにする方法はあります。
購入価格と維持費の両方を見ると、長期的な支出を考えやすくなります。
まとめ:洗える服と任せる服を分けよう
クリーニング代を節約するために、すべての衣類を自宅で洗う必要はありません。
むしろ、洗濯表示を無視して大切な服を傷めれば、買い替えによって支出が大きくなる可能性があります。
一番大切なのは、家庭で無理なく洗える服と、プロへ任せたほうが安心な服を分けることです。
家庭洗濯できる仕事着なら自分で洗う。
大切なスーツや扱いの難しいコートは専門店へ任せる。
必要性の分からないオプションは付けない。
次に服を買うときは、値札だけでなく洗濯表示まで確認する。
そんな使い分けなら、衣類を大切にしながらクリーニング代を減らしやすくなります。
まずはクローゼットにある仕事着を一着だけ手に取り、洗濯表示を確認してみてくださいね。
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