節税って面倒なイメージがあるかもしれませんが、実は意外と簡単です。
例えば、20万円分が節税できたとしたら、副業などで20万円得るのとほぼ同じですので、対策しなきゃむしろ損ですよ。
副業で20万円稼ぐのはかなり大変ですが、同じ金額を節税するのはめっちゃ簡単です
会社員や公務員、個人事業主もできる税金対策を紹介します!
会社員・公務員・個人事業主もできる節税テクニック 6つ
税金対策1. ふるさと納税
最も手軽にできる節税対策は、ふるさと納税でしょう!
全国各地の自治体に寄付すると、寄付金額が所得控除の対象となり、お礼の品も貰えちゃいます
ふるさと納税の始め方やおすすめ返礼品については、下記のページをご覧ください。
税金対策2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、簡単に説明すると私的な年金制度のこと。掛金の全額が所得控除の対象ですし、運用益も非課税のため節税効果も抜群です。
iDeCoを始めるなら、SBI証券が銘柄数が多くておすすめです
税金対策3. NISA・つみたてNISA
NISA・つみたてNISAで投資すれば、利益が非課税になってお得です。
ただ、iDeCoとは異なり掛け金が所得控除されるわけではないので、すでに株式や投資信託などの投資をしている方やこれから始めようと思っている方におすすめですよ。
税金対策4. 医療費控除
医療費を多く支払った場合、条件によって医療費控除で所得控除が受けられます。
その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。
医療費控除は、1年間で払った医療費が10万(所得額などにより例外あり)を超えた場合に申請できます。
ただ、10万円って結構ハードル高いんですよね…。「今年の医療費ギリ9万円だから、節税のためにもっと病院行っとこう!」なんていうのも本末転倒ですし。
だがしかし!2017年から始まったセルフメディケーション税制では、ハードルがググッと下がります。
税金対策5. セルフメディケーション税制
セルフメディケーション税制とは、簡単に説明すると「ちゃんと健康診断とか受けて健康に気を使ってる人なら、一部の市販薬を買っても控除対象にしちゃうよ〜」っていうなかなか太っ腹(…ではあるが、分かりづらいためかあまり浸透していない)制度です。
医療費控除だと10万円以上ですが、セルフメディケーション税制は12,000円以上で申請できちゃいます。
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が、平成29年1月1日以降に、スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるものです。
「薬かぁ〜、めっちゃ健康だから最近買ってないわぁ」なんて思うかもしれませんが、セルフメディケーション税制対象の医薬品ってめっちゃ幅広いんですよね。
種類によっては、栄養剤・湿布・鼻炎薬・禁煙補助剤・水虫クリームなども対象です
ただこれ、街のドラッグストアで対象医薬品を探すのめちゃめちゃ大変なんですよね。
対象商品を薬剤師さんに聞いてみたところ、「パッケージに対象と書いてある薬もありますし、書いてないのもあります。レシートには対象商品にマークがつきます。」という、宝探しでもさせてーのか?おっ?!?的な回答が返ってきました。
厚生労働省のサイトに「セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧」も用意されてますが、五十音順に羅列されているだけで全く役に立たないですし。
Amazonで「セルフメディケーション」と検索すると色々と対象商品が出てくるので、「Amazonで検索→そのまま購入」って流れが一番効率よさそうです(たまに対象外の商品も混ざっているので注意)。
セルフメディケーション税制で所得控除を受けるには、「自分で健康に気を使って、『一定の取組』をしていますよ〜」という証明が必要なのですが、インフルエンザの予防接種や会社の健康診断などでもOKです。
税金対策6. 生命保険料控除
出典:国税庁
生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料でそれぞれ最高4万円の控除が受けられるため、うまく活用すれば節税に繋がります。
明治安田生命のじぶんの積立なら、元本割れの心配がなく手軽に節税ができます。
「生命保険は加入してるけど、個人年金はしてない」って方も多いと思いますが、個人年金よりもiDeCoの方が節税効果が高いため、まずはiDeCoに加入→余力があったら個人年金も加入という流れがおすすめですよ。
税金対策7. 国民年金保険料の追納
学生時代に国民年金の学生納付特例、また卒業後に諸事情で免除や猶予を受けていた期間がある場合、後から納める(追納する)こともできます。
社会保険料控除として計上できるので節税にも繋がりますし、当然ながら将来受け取れる年金額も増えますが、遡って納められるのは10年前までの保険料なので要注意です。
ちなみに、私も追納できる期間があったため、顧問税理士に相談してみたところ「年金制度、今後どうなるか分かんないしおすすめはしません」とのことだったのでやめときました
老後資金が不安なら、国民年金の追納よりもiDeCoになるべく多く拠出した方がいいかと思います。
個人事業主・フリーランス・経営者向けの節税テクニック 4つ
税金対策8. 青色申告特別控除
確定申告のときに青色申告を選択すれば、最大65万円または10万円の控除が受けられてお得です。
65万円の控除を受けるためには、単式簿記ではなく複式簿記で記帳しなければならないなどの条件がありますが、確定申告ソフトを使えばさほど難しくはないので「開業したばかりでまだ確定申告したことがない」という方は迷わず青色申告することをおすすめします。
税金対策9. 経費に計上できる備品の購入
経費に計上できるものを購入すれば、その分節税に繋がります。
ただ、節税のためだけにさほど必要がないものを買いまくっても本末転倒ですし、無理に経費にできるか微妙なラインのものを買って計上したら、税務署からブチ怒られて追徴課税も課される可能性もあります。
もし「特に差し迫って必要なものはない」という場合は、業務効率化できるものを検討してみてはいかがでしょうか
例えば、仕事用のパソコンをモニター1台で利用しているなら、モニターを増やしてデュアルディスプレイにしてみるとか。
PCモニターは安いものなら1〜2万円ほどで購入できますし、その分仕事が爆速化したらすぐに回収できちゃいます。
私はパソコンを使って仕事をすることが多いのですが、モニター1台で作業するのと2台で作業するのとでは、体感で2〜3倍くらい効率が違う感じがします。
税金対策10. 小規模企業共済
小規模企業共済とは、小規模企業の事業主(個人事業主を含む)のための退職金制度のことで、掛け金が所得控除されます。
月1,000円〜7万円の範囲で設定できるので、最大で月7万円×12か月=年84万円の控除ができます。
税金対策11. 経営セーフティ共済
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)とは、取引先が倒産した際に中小企業も連鎖倒産してしまうのを防ぐ制度のこと。個人事業主も加入できます。
掛け金は経費に計上でき、月5,000円~20万円までの範囲で設定できるので、最大で月20万円×12か月=年240万円を課税所得から引くことができます。
しかし、小規模企業共済と同じく条件(短期間での任意解約など)によっては元本割れする可能性もあるので要注意です
仕組みもやや複雑なので、もしまだふるさと納税やiDeCoなどの手軽な節税方法を実行していないのなら、そちらから始めた方がいいでしょう。
最も手軽かつ最強の税金対策はコレ!
…とまぁ色々と節税方法を挙げてみましたが、最も手軽かつ確実な方法は税理士さんへの丸投げです
「税理士って、依頼するとお高いんでしょ?」なんて思うかもしれませんが、今もしふるさと納税くらいしか税金対策できていない場合は、多くの場合で「節税額 > 税理士の顧問料」となるでしょう。
ただ、税理士って本当にピンキリなので(高圧的な人・テキトーな人・あまり話が通じなさそうなおじいちゃんなども結構いる)、自力で探すのめちゃめちゃ大変なんですよね。
もし税理士への丸投げを少しでも考えているなら、税理士ドットコムへ相談してみるのがおすすめですよ。
無料で税理士を紹介してくれるサービスなのですが、同様の税理士紹介サービスとは比較にならないほど対応がめちゃ丁寧&登録している税理士が圧倒的に多いです。
私は税理士ドットコム以外にも2つのサービスに紹介を依頼しましたが、いずれもゴリゴリの営業で消耗しただけで完全に時間と労力のムダでした
おそらく他の税理士紹介サービスは、税理士ドットコムと同時登録している税理士さんがほとんどでしょうから、わざわざ登録したところであまり役に立たないかと思います。
税理士を探すのなら、まずは税理士ドットコムに相談してみましょう。
税金対策に役立つ!おすすめの節税本・書籍 厳選3冊
節税に関する本って、とにかく無難な内容で「そんなのネットで調べたらすぐ分かるわ!」みたいなのも多いんですよね…。
まぁ、税務署から睨まれたら大変なんで、当然といえば当然なんですけども。
普通に税理士さんと話しても、クライアント寄りの税理士さんか、それとも税務署寄りの税理士さんかで、言ってる内容も結構違ったりします
というわけで、ここからは私自身が役立つなぁと感じた攻めた内容の節税本を紹介します!
個人事業主・フリーランスにおすすめの節税本 2冊
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」は、マンガ形式で楽しく解説してくれているので初めて節税に取り組む方にもおすすめ!
表紙カバーに「ギリギリまでぶっちゃけます」なんて書いてあるのですが、本当にギリギリまでぶっちゃけてくれています。笑
著者の大河内薫税理士は、YouTubeなどでも節税について詳しく解説してくれています。
「フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。」は、節税だけでなく「そもそも税金とは?」「青色申告と白色申告の違いは?」なども解説してくれているため、確定申告自体が初めての方にもおすすめですよ。
気になる税務調査についての章もあります。
サラリーマン・経営者などあらゆる人におすすめの節税本 1冊
「完全図解版 税務署員だけのヒミツの節税術」は、元国税調査官である大村大次郎氏の本。他の節税本には記載がないお役立ち情報も盛りだくさんです。
原稿料や作曲料などで収入を得ていて、「これまで低所得だったのに、今年は急激に上がりそう」という方は、この本で変動所得の特例について学んでみましょう。
まとめ:節税するならこの2つから始めよう
上記の節税方法の中では、税理士への丸投げ以外はふるさと納税やiDeCoが手軽でおすすめ!
始め方については、下記のページをご覧ください。