株式と聞くと日本の株式を想像する方が多いかと思いますが、実は米国株式には知られざるメリットが多数あるのです!

もし「なんとなく」「投資してる人が多いから」という理由だけで日本株ばかりを保有しているなら、米国株についても知っておかないと損ですよ
米国株とは?日本株との違いは?
米国株とは、その名の通りアメリカ企業の株のこと。ニューヨーク証券取引所やナスダック(NASDAQ)、アメリカン証券取引所などが主な市場です。
アメリカには、アップルやアマゾンなど、革新的なアイデアで非常に高い成長率を誇っている企業が多々ありますよね。

米国株式では、このような企業に投資して、その高い成長率に見合うリターンが受け取れちゃうというわけです
作成:マネックス証券
日経平均株価とNYダウ平均株価の過去25年(1993年〜2018年)の変化率を比較すると、こんな感じ。米国株の方が圧倒的に上昇しています。
アメリカは年々人口が増加しているのも、米国株が上昇し続けている要因となっています。
魅力的!米国株のメリット 3つ
数千円ほどの少額から株式投資できる
米国株の魅力のひとつは、数千円ほどの少額からでも投資できること。
日本株では100株〜1000株単位でないと取引できないため、数十万単位の多額の資金が必要です。
ひとつの銘柄だけで数十万なので、リスク分散のために複数銘柄に投資しようとすると数百万円単位の資金が必要となります。
一方、米国株では1株単位から買えるため、投資資金が少なくて始めることができ、複数銘柄への投資もラクラクです。

例えば、コカ・コーラ(KO)ならおおよそ6,000円前後(※)で購入することができます
※2020年現在。為替レートなどの条件によっても異なります。
高配当な銘柄が多く、配当金が受け取れる回数も多い
米国株は日本株に比べ、高配当な銘柄が多いのが魅力的。
日本の企業は、20年以上に渡り連続増配を続けている企業は3社だけですが、米国は連続増配を続けている企業が多く100社以上も存在するのです!

こうした長期的な安定感も、米国株の人気の理由となっています
また、日本株は年1〜2回ほどしか配当金が受け取れませんが、米国株なら年4回受け取ることができる銘柄も多数存在します。

少額であったとしても、こまめにお金がもらえるとなんか嬉しくなっちゃいますよね
さらに!日本株は権利落ち日から配当金の入金まで2〜3か月ほどかかりますが、米国株なら1か月ほどで入金されます。
アップル(AAPL)の場合、なんと約2週間で入金してくれるんですよ。
株主の利益を最優先してくれる
また、株主の利益を最優先する株主資本主義が根付いているのも、米国株の大きな特徴です。
米国企業は日本企業に比べ、私たち株主を意識しながら経営し、株主の利益を最優先して企業努力をしています。
日本企業だと、業績が悪くなるとすぐに「株主も連帯責任で負担してちょ〜」ってな感じで減配(配当金を低くする)をしちゃったりするわけですが、米国企業の場合は減配=経営者失格の烙印が押されてしまうことになるため、株主が損をしないよう全力を尽くしてくれるわけです。
要チェック!米国株のデメリット
米国株の取引には、為替の知識が必要です。個別銘柄の株価だけ見て安く買えたとしても、そのときに超円安だったりすると逆に損してしまうこともあります。

日本株でもある程度は為替の知識が必要なんですが、米国株だとよりダイレクトに損得に反映されます
円高・円安などの仕組みに関しては、「FXとは?」をご覧ください。
米国株の買い方・注文方法
米国株を買うには、主に2つ方法があります。
1つ目は、日本の証券会社で口座開設する方法。近年では、マネックス証券のように、米国株に力を入れまくっているネット証券会社もあります。
2つ目は、アメリカの証券会社で口座開設する方法。ただし、この方法だともちろん相当な英語力が必要ですし、アメリカと日本では税制などが異なるため、日本居住者では口座開設できない証券会社もあり、おすすめはしません。
これから米国株を取引するなら、米国株に力を入れているマネックス証券が最もおすすめです。
手数料が安い!米国株でおすすめの証券会社
マネックス証券は、米国株の取扱い銘柄数が日本国内でNo.1の証券会社。海外の証券会社を買収したこともあり、米国株の銘柄数が圧倒的に多いです。
…とまぁこれまでも米国株では人気の証券会社だったのですが、2019年7月に最低取引手数料が従来の5米ドルから無料へと変更されました。
こんなに手数料じゃ、マネックス証券側は全然儲からないのでは…?とこちらが心配になるレベルです。

…というか、米国株の取引手数料引き下げを発表した当日、実際にマネックス証券の社員さんにお話を伺いに行ったのですが、やはり利益度外視だとおっしゃっていました
また、マネックス証券は米国のアフターマーケット(5:00〜10:00)の取引にも対応しているため、取引のチャンスも多くておすすめですよ。
楽天証券やSBI証券も米国株の手数料引き下げ合戦を繰り広げ始めたのですが、マネックス証券よりも断然銘柄数が少ないですし、キャンペーンなどもあまり開催していません。
マネックス証券なら、米国株に関するキャンペーンも随時実施しています。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
取り扱い銘柄数 (2019年5月7日時点) | 3,403銘柄 | 2,161銘柄 | 2,077銘柄 |
株価表示 | リアルタイム | 遅延株価 (リアルタイムは有料) | 遅延株価 (リアルタイムは有料) |
スマホアプリ | あり | なし | なし |
時間外取引 | あり | なし | なし |
注文の種類 |
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楽天証券やSBI証券は意地の張り合い的に手数料を下げてる感が満載ですが、マネックス証券は米国株への熱量がハンパないので、今後もどんどん好条件になっていくことでしょう。
もちろん、マネックス証券は投資信託も取り扱っているため、「どの銘柄を選んだらいいのか分からない」という場合は、ひとまず投資信託で米国株を保有してみるのもアリですよ。
その他、SBI証券なら米国株以外の取引でも大活躍。SBI証券とSBIネット銀行をうまく活用すると、めちゃめちゃお得に円→米ドルへの外貨両替ができます。
楽天証券は投資信託の積立(つみたてNISA含む)などではおすすめなのですが、米国株の個別投資に関してはそこまで目立ったメリットはありません。
米国株の最近の動向 2020年〜
ここまでは米国株の良いところをメインにお伝えしてきましたが、2020年2月〜3月にかけて新型コロナウィルス感染拡大の影響で世界的に株価が急落しました。
[ニューヨーク 27日 ロイター] – 米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種が6日続落、ナスダック総合も急反落して取引を終えた。新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な拡大を受け、経済成長を巡る懸念が強まった。ダウは1100ドルを超える下落となり、過去最大の下げ幅を記録した。
一般的に株価が下がったら買いのチャンスが生まれるわけですが、新型コロナについてはまだ完全には収束の目処が立っていないため、むやみに一括投資するのはおすすめできません。

これまで株式投資自体をしたことがない初心者の方は、一気に投資するのではなく少額から徐々に始めるのがおすすめですよ
あらかじめ米国株口座を開設しておき、新型コロナによる影響が十分に薄れるまでは、じっくり様子を見ておきましょう。
これから米国株を始めるならETFもおすすめ
「すぐにでも米国株投資を初めてみたいんだけど、どの銘柄を買っていいのか分からない…」という方はETFから挑戦してみるのもおすすめ!
ETF(Exchange Traded Fund・上場投資信託)とは、株式と投資信託の良いところを組み合わせた投資方法のこと。
株式のようにリアルタイムで取引できますし、投資信託のように簡単に分散投資もできるという優れものなのです
参考までに私が実際に運用して好成績を上げているETFは、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)です。
VTIとは、米国全体の株式に投資してくれる超有名なETFです
同じくバンガード社のETFでは、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)やVOO(バンガード・S&P500 ETF)も有名かつ好成績を上げています。
先ほど紹介したマネックス証券・SBI証券・楽天証券では、VOO・VTI・VTのいずれも買付手数料が無料のため、お得に米国株取引が始められます。
ETFについての詳細は、「ETFとは?投資信託との違い、デメリットもわかりやすく解説」をご覧ください。
米国株 まとめ
日本株と比較して、米国株のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 少額から始められる
- 高配当な銘柄が多い
- 配当金が受け取れる回数が多い
- より詳細な為替(円高・円安)の知識が必要
「円高、円安ってニュースとかではよく聞くけど…一体どういう仕組みなの?」という方は、まずはFXの仕組みについて知っておくと便利ですよ。

FXこそ、円高・円安の仕組みを利用して利益を狙う投資方法です